project
houses
博多川トイレデザイン設計者選定設計プロポーザル
outline
・川沿いの周辺景観にとけ込む繊細で象徴的なデザイン
博多川沿いは伝統的な博多の街並みと、中洲という夜の街に挟まれて、自然の安らぎが今も残る都市の貴重な場所である。こうした場所にふさわしいトイレとして、「ゆらぎ・ひかり」を提案する。GRC(ガラス繊維補強セメント)を用いて繊細にゆらぐシンプルな形態を作り、周囲の自然環境に調和しつつも象徴的な形態を作り出す。
・GRCを使用した構造体の軽量化と構造と仕上げの一体化
構造兼仕上材料として用いられるGRCは、一般的な鉄筋コンクリートに比べて強度が高く緻密なため、非常に軽量で造形性に富んだ構造体を作ることのできる素材である。近年ではマンションの手すりやビルの外壁パネルなど造形性が要求される部分に多く利用され、公園のトイレブースにも使用実績がある。構造から仕上げまでをシンプルに一体化することによって、コストからメンテナンスまでを効率化する。
・透過する光と遮られる視線
折板のように凹凸のあるGRCは、その間にスリットをあけることによって、昼間は外の光を間接光として内部へと柔らかく導き、夜は内部の光を外へと漏らす。細いスリットは、それだけでも内外の視線をコントロールするが、必要に応じてフロストガラスをはめ込むことで、さらなるプライバシーや防水性を確保する。一方開放されたままのスリットは、通風換気に大きな役割を果たす。
・ゆらぎのある発光体
トイレブースが利用されていないときは、生物が呼吸するようにゆっくりと明滅し、夜の景観に安らぎを与えるとともに消費電力を節約する。トイレが使用されているときは、センサーによってブースは明るく光り、利用者の利便性と安全を確保する。